院長挨拶

地域に根ざし、患者様の幸せを第一に考える誠実な医療を目指して

このたび、2026年10月1日付けで山角病院の院長に就任いたしました淺尾和彦でございます。

当院は1918年(大正7年)、創立者である山角彙晏(いあん)先生が「十全脳神経科医院」を開院したことに始まります。山梨県における近代精神医療の先駆けとして誕生して以来、一世紀以上の長きにわたり、地域の皆様のこころの健康に寄り添い続けてまいりました。

創立者の山角彙晏先生は、まだ精神疾患に対する理解や支援が十分でなかった時代に、「苦しみの中にある患者様を救いたい」「偏見なく温かな医療を提供したい」という強い信念と情熱をもって当院を設立されました。その精神は、「十全(すべてにおいて欠けるところがないこと)」という病院名に込められた通り、患者様とご家族をあらゆる面から支えようとする温かい志そのものでした。

これまで、先代院長である山角博先生が地域医療の発展と患者様の生活支援に尽力してまいりましたが、2025年11月に急逝いたしました。長年にわたり当院を支えてきた先代院長の突然の訃報により、院長不在の期間が生じ、患者様やご家族、ならびに地域の関係機関の皆様には多大なるご心配をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。

私はこのたび院長に就任するにあたり、改めて創立者・山角彙晏先生が十全脳神経科医院を設立した際の原点と思いに深く立ち返り、身の引き締まる思いでおります。時代の変化とともに精神医療を取り巻く環境やニーズは変わりますが、「患者様の幸せを第一に考え、誠実な診療を行う」という医療の本質は決して変わるものではありません。

今後も当院では、急性期から療養・地域生活支援に至るまでチーム医療を一層強化し、患者様お一人おひとりのこころの声に耳を傾ける誠実な医療に努めてまいります。そして、地域の皆様にとって「真に必要とされ、信頼され、愛される病院」であり続けるよう、職員一同、力を合わせて邁進してまいります。

こころの不調や不安をお抱えの際、いつでも安心してご相談いただける存在でありたいと考えております。

どうかこれからも変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

特定医療法人山角会 山角病院
院 長  淺尾 和彦

今年で山角病院は創立100周年を迎え、また山角博前院長が8月9日で満85歳を迎えられるのを機に後任の院長として就任いたしました。

現在、医療を取り巻く情勢の変化はめまぐるしく、2009 年 9 月の「今後の精神保健 医療福祉のあり方等に関する検討会」の報告書に示された「入院医療 中心から地域生活中心へ」という基本理念の推進から10年、 退院後の外来または在宅医療を担当する医療機関の多職種による共同指導 や在宅での療養環境の改善といった地域社会で良質な生活の維持を援助、またクロザピンや持続性抗精神病注射薬剤の導入など良質な医療の提供、その他精神疾患を有するハイリスク妊産婦やギャンブル依存症,発達障害への支援など精神科に求められる医療は多様化しております。

そういった社会のニーズに柔軟に対応し、街中にある精神科病院として地域に根ざし信頼され、選ばれる医療機関であり続けるために近隣の病院や診療所との連携を緊密にし、良質な医療を提供し続けたいと思います。

また院外でも地域の事業場における職場のメンタルヘルスケアといった労働者の心の健康保持増進などの産業医活動を通じて地域の経済活動においても微力ながら貢献していきたいと考えております。

このように入院、外来の患者様はもとより地域の方々からも信頼され満足度の高い医療サービスを提供できるよう職員一同邁進したいと思いますので今後とも前任者同様に格別のご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

院長 権田 昌洋