作業療法について

作業療法(OT:Occupational Therapy)とは…

医師の処方により作業療法が行われます。この作業療法とは精神科の治療の一つで、患者様がその人らしく生活できるように作業療法士が生活の方法を支援・援助していくものです。
作業や活動を用いながら病状の回復に向けて適した形で行われます。
利用される方の意思や病状などに配慮しながら、より良い生活を目指します。

作業療法の目的・内容

個人OT

作業療法室にて、患者様それぞれにあった過ごし方・治療法を作業療法士と共に考えます。

安心して過ごせる 生活リズムを取り戻す ストレス発散
楽しみを見つける 体力・集中力をつける 病気との付き合い方を学ぶ  など


皆さんの個性を活かしながら活動を提供します。

病棟活動

患者様自身が主体性を持ってレクリエーションを行い、生活リズムの改善、生活技能の獲得、ストレス発散、楽しみの場を持てるよう促します。
また、集団生活における社会性の獲得、集団関係技能を身に付け、自立を促します。
心身機能の維持向上、認知機能面へのアプローチ、また公認心理士と共にコラージュ療法などを行い、作業活動を通して集団への所属感、自己表現する機会を提供します。

スポーツ・体操・カラオケ・映画鑑賞・季節の制作・ゲーム・脳トレ・歌唱・調理・ミーティング・コラージュ療法・外出・季節行事など

リラクゼーション

心身のリラックスのため、瞑想や呼吸法、座ってできるヨガ、音楽鑑賞などを取り入れ、癒しの時間を提供します。

問題解決プログラム

病気や症状による困りごと・不安や心配事を出し合い、様々な技法やテキストを用いて生活の中での対処方法を身に付けるプログラムです。
自分自身の病気のこと、心身の状態を知ることで、考え方の癖や認知の歪みを修正します。
また他の人の意見も参考にしながら解決を目指します。

ふまねっと運動

長期入院や多剤併用により姿勢や歩行機能、認知機能の低下が見られる患者さんに対し、インストラクターを取得した看護師と作業療法士で行います。
ふまねっと運動による歩行機能の改善、注意・集中・記憶などの認知機能の改善を図ります。